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【みずほ戦隊レッド〜寺本英仁】 みずほ戦隊5レンジャー!!

Oh!nan5レンジャーみずほ戦隊レッド

みずほ戦隊レッド

島根県の中央から山奥にいった場所の中山間地に旧羽須美村、旧瑞穂町、旧石見町が合併した邑南町がある。
人口12,000人弱。豊かな自然と人情味溢れるこの町も少子高齢化、過疎化が進み、人口流出にも歯止めがかからない。

この町で町の活性化を真剣に考える行政マンがいた。

みずほ戦隊レッドこと邑南町役場に勤務している寺本さんだ。
(写真はブログタイトルでもある趣味の水中写真腹黒マンタ。水中写真の腕前はプロ級)

自分の子供が誇りに思う町に

寺本さんには、2人のお子さんがいる。

「将来、この子らが誇りを持って暮らせる魅力ある町にしたい。」

普段はニコニコしている寺本さんが急に真顔で語った。
この町を活性化するにはどうすれば良いか?

ここ邑南町では、第一次生産者が多いが、中山間地ゆえ、卸業者や大手企業が求める大量生産のニーズにこたえることができない。

「中山間地の小規模な商品でやっていくには産直しかない!」
2005年、平成の市町村大合併を担当し終えた後、商工観光を担当していた寺本は秘策を練っていた。
寺本さんには、第1次産業、第2次産業、第3次産業の活性化=シックスプロデュースという壮大な計画がある。

何かをブランド化し、まずは出口となる販路を作る。ブランドを作っても売れなければ意味がない。
売れる出口を作れば、まずは販売をする店や商品を取り扱う飲食店、宿泊施設などの第3次産業が活性化し、生産量が増えることで生産者など第1次産業が活性化する。ブランドかが進めば、新商品の開発といった製造業などの第2次産業の活性化につながる。

産業の活性化は働き手をよび、ひいては定住など少子高齢化の歯止めになり邑南町が活性化する。
そんな大きなストーリーの実現を夢見る。

ネットへの挑戦

当時、寺本さん自身はパソコン、ネットやメールもよりもアナログ的なつながりが一番と思っていたほどITには興味がなかった。

たまたま自分の趣味である水中カメラのホームページを作ることを思い立ち、WEBサイト制作を学ぶ中で、地域に関係なく多くの人に情報発信ができる、個人に直接情報を届けることができるネットの強みに気がつくようになった。

「小ロットでもいいものであればニーズはある。」
「ネットだったら場所も関係ない!イベント出店や店舗開設にくらべても投資やリスクが少ない!」
「中産間地こそネットを利用するべきだ!」


寺本さんはネットショップを開設することに決めた。

ほれ込んだ石見和牛肉

地元には、石見和牛肉というブランド和牛があった。

和牛には、松坂牛、神戸牛をはじめ数々のブランド和牛があるが、寺本さんはこの地元の石見和牛肉が一番美味いと感じていた。

「これなら、都会で勝負できるんじゃないか?」
密かな自信があった。
石見和牛を中心に地元特産品を販売することを考え話し合いを行った。

「石見和牛肉?それって島根和牛のことでしょ?」

地元や隣町ですら地元の石見和牛肉が知られていない現実をはじめて知った。
ショックをうけたが、「石見和牛を味わってもらえれば、絶対にリピーターが増えるはずだ!」という自信はゆらがなかった。

問題は、認知度の低さだった。それは、他の特産品にもいえることだった。
何ヶ月もかけ、生産者と話し合いをし、時には夜中までWEBサイト制作会社と話し合い、田舎の逸品が持つ「愛情と手間」、「素材のよさ」、「生産者のこだわり」といったよさを伝えるためのストーリー化、ブランド化を行った。

すべてが田舎の無名の商品で集めたWEBサイト「みずほスタイル」が立ち上がった。
最初は、アクセスがあるだけで一喜一憂。
受注メールがこないかと数分おきにメールを確認した。
はじめての受注の時には後輩と抱き合って喜んだ。

「あの時の感動は今でも忘れられない。」
と寺本さんは言う。

当初90万の売上げ目標を立てたみずほスタイルは、地元の応援、商品のよさ、クチコミやマスコミの取材から初年度売り上げを伸ばした。

狙っていた県外、都会からの注文が入ってきた時は、「やった!」と思った。
今では、石見和牛肉でも年間1千万円を売る。

「田舎の商品でも全国に通用する!」 自信は確信に変わった。

シックスプロデュースの実現に向けて

寺本さんが贈りものをする時は、石見和牛肉や地元の特産品を使う。

名刺の裏に石見和牛肉のヒレステーキ写真とみずほスタイルロゴを入れたこともあった。
人にあうたびにPRをする作戦だ。

県外に出ることがあれば、お店や飲食店に寄って石見和牛をPRした。
イベントでは、みずほスタイルでチームを組み様々なイベントで一丸となって地元特産品をPRした。

足の営業だけでなくネット、雑誌などの宣伝も使い様々なPRを続けた。

反響は次々に大きくなり、クチコミから認知度もあがり、注文が増えた。

日本には邑南町と同じような悩みを持つ中山間地がたくさんある。

「田舎の生産者にも成功体験を味わってほしい」。

そんな思いから「田舎の逸品」を全国から募るコンテスト「Oh!セレクション」を企画した。


厳しい基準の書類審査、一般モニター、都会のおとりよせモニターの試食審査を経て著名な料理研究家らの最終審査で認定する厳しいセレクションには、全国21道県から田舎の逸品が集まった。

厳しいモニター審査の末、邑南町内からも6品が選ばれた。

少しずつ芽をつけてきた商品のブランド化と販路開拓。 ブランド化による第1次、第2次、第3次産業の活性化(シックスプロデュース)と邑南町の活性化ははじまったばかりだ。

次はどんな秘策を打ち出すだろうか?
田舎で頑張る行政マン寺本さんの挑戦は続いている。

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